QUEStionableステータスレジスタは、本製品の動作中のクエスチョナブルイベントやステータスに関する情報を格納する16ビットレジスタです。
これらのレジスタのビットは、本製品の測定データに問題があることを示す場合があります。
表7 QUEStionableステータスレジスタ(STATus:QUEStionable)
ビット | ビットの重み | ビット名 | 説明 |
0 | 1 | VOLTage | 電圧測定データが疑わしい |
1 | 2 | NOT USED | 未使用 |
2 | 4 | NOT USED | 未使用 |
3 | 8 | NOT USED | 未使用 |
4 | 16 | NOT USED | 未使用 |
5 | 32 | NOT USED | 未使用 |
6 | 64 | NOT USED | 未使用 |
7 | 128 | NOT USED | 未使用 |
8 | 256 | NOT USED | 未使用 |
9 | 512 | UVP | 低電圧保護が発生している(いずれかのチャンネルで発生) |
10 | 1024 | OVP | 高電圧保護が発生している(いずれかのチャンネルで発生) |
11 | 2048 | NOT USED | 未使用 |
12 | 4096 | NOT USED | 未使用 |
13 | 8192 | NOT USED | 未使用 |
14 | 16384 | NOT USED | 未使用 |
15 | 32768 | NOT USED | 常にゼロ |
QUEStionableステータスレジスタのイベントを問い合わせます。
問い合わせると、内容はクリアされます。
コマンド
STATus:QUEStionable[:EVENt]?
レスポンス
STAT:QUES?に対して、QUESTionableステータスレジスタのイベントを<NR1>形式で返します。
QUEStionableステータスレジスタの状態を問い合わせます。
問い合わせても内容はクリアされません。
コマンド
STATus:QUEStionable:CONDition?
レスポンス
STAT:QUES:COND?に対して、QUEStionableステータスレジスタの状態を<NR1>形式で返します。
STAT:QUES:COND:LIST:OVP
STAT:QUES:COND:LIST:UVP
QUEStionableステータスレジスタのビット9(UVP)またはビット10(OVP)の状態を問い合わせます。
コマンド
STATus:QUEStionable:CONDition:LIST:OVP?
STATus:QUEStionable:CONDition:LIST:UVP?
レスポンス
STAT:QUES:COND:LIST:OVP?に対して、現在の状態を<String>形式で返します。
STAT:QUES:COND:LIST:UVP?に対して、現在の状態を<String>形式で返します。
(例)CH31、CH122、CH205でOVPが発生してUVPが発生していない場合に、STAT:QUES:COND:LIST:OVP?;UVP?に対して
"31,122,205";""を返します。
QUEStionableステータスレジスタのイネーブルを設定します。
コマンド
STATus:QUEStionable:ENABle <NR1>
STATus:QUEStionable:ENABle?
パラメータ
設定値:0〜32767
レスポンス
STAT:QUES:ENAB?に対して、QUEStionableステータスレジスタのイネーブルを<NR1>形式で返します。
QUEStionableステータスレジスタのポジティブトランジションを設定します。
コマンド
STATus:QUEStionable:PTRansition <NR1>
STATus:QUEStionable:PTRansition?
パラメータ
設定値:0〜32767
レスポンス
STAT:QUES:PTR?に対して、QUEStionableステータスレジスタのポジティブトランジションを<NR1>形式で返します。
QUEStionableステータスレジスタのネガティブトランジションを設定します。
コマンド
STATus:QUEStionable:NTRansition <NR1>
STATus:QUEStionable:NTRansition?
パラメータ
設定値:0〜32767
レスポンス
STAT:QUES:NTR?に対して、QUEStionableステータスレジスタのネガティブトランジションを<NR1>形式で返します。