チャンネル関連コマンド

<chan>

本製品の論理チャンネル番号は、100の位をユニット番号(0〜4)で表し、下2桁は100の位で指定されたユニットのチャンネル番号(1〜32)で表しています。

例えば、マスターユニット(ユニット 番号 = 0)の3番目のチャンネルは003(または3)、2台目のユニット(ユニット番号 = 1)の32番目のチャンネルは132になります。

本書では、チャンネルの設定を<chan>と記載しています。 下記を参照して、<chan>を必要な設定値に置き換えて記述してください。 <chan>は<NR1>形式です。

設定値: ユニット番号0 1〜32(001〜032)
ユニット番号1 101〜132
ユニット番号2 201〜232
ユニット番号3 301〜332
ユニット番号4 401〜432

CHAN:VOLT:TERM

電圧スキャニングの論理チャンネルを指定して、ターミナルの設定とスキャニング対象/対象外を設定します。

コマンド 

CHANnel:VOLTage[:DC]:TERMinals <chan>,<term+_NR1>,<term-_NR1>,{ON|OFF|1|0}

CHANnel:VOLTage[:DC]:TERMinals? <chan>

パラメータ <term+_NR1>、<term-_NR1>

設定値: 1〜32 デフォルトは指定した論理チャンネルの下2桁

パラメータ {ON|OFF|1|0}

設定値: ON(1) 指定したチャンネルがスキャニング対象(デフォルト)
OFF(0) 指定したチャンネルがスキャニング対象外

*RSTの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

CHAN:VOLT:TERM? <chan>に対して、指定された論理チャンネルのTERM+、TERM-、スキャンニング対象/対象外を<NR1>,<NR1>,<NR1>形式で返します。

(例) ユニット番号0のチャンネル1がterm+7、term-8、スキャニング対象の場合、CHAN:VOLT:TERM? 1に対して
7,8,1を返します。

CHAN:VOLT:NSEL

電圧スキャニングの論理チャンネルを指定します。ただし、指定したチャンネルがスキャニング対象外の場合は指定できません。

コマンド 

CHANnel:VOLTage[:DC]:NSELect <chan>

CHANnel:VOLTage[:DC]:NSELect?

パラメータ <chan>

デフォルトは1
指定したチャンネルが電圧計測対象外の場合はSCPIエラー(-221, "Settings conflict")を発生。

*RSTの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

CHAN:VOLT:NSEL?に対して、指定された電圧スキャニングの論理チャンネルを<NR1>形式で返します。

CHAN:ROUT:TERM

インピーダンススキャニングの論理チャンネルを指定して、ターミナルの設定とスキャニング対象/対象外を設定します。リモートではオートスキャンニングは実行できません。

コマンド 

CHANnel:ROUTe:TERMinals <chan>,<term+_NR1>,<term-_NR1>,{ON|OFF|1|0}

CHANnel:ROUTe:TERMinals? <chan>

パラメータ <term+_NR1>、<term-_NR1>

設定値: 1〜32 デフォルトは指定した論理チャンネルの下2桁

パラメータ {ON|OFF|1|0}

設定値: ON(1) 指定したチャンネルがスキャニング対象(デフォルト)
OFF(0) 指定したチャンネルがスキャニング対象外

*RSTの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

CHAN:ROUT:TERM? <chan>に対して、指定された論理チャンネルのTERM+、TERM-、スキャンニング対象/対象外を<NR1>,<NR1>,<NR1>形式で返します。

(例) ユニット番号0のチャンネル1がterm+7、term-8、スキャニング対象の場合、CHAN:ROUT:TERM? 1に対して
7,8,1を返します。

CHAN:ROUT:NSEL

インピーダンススキャニングの論理チャンネルを指定します。ただし、指定したチャンネルがスキャンニング対象外の場合は指定できません。

コマンド 

CHANnel:ROUTe:NSELect <chan>

CHANnel:ROUTe:NSELect?

パラメータ <chan>

デフォルトは1
指定したチャンネルが電圧計測対象外の場合はSCPIエラー(-221, "Settings conflict")を発生。

*RSTの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

CHAN:ROUT:NSEL?に対して、指定されたインピーダンススキャニングの論理チャンネルを<NR1>形式で返します。

VOLT:RANG

CHAN:VOLT:NSELで指定されたチャンネルの、電圧のレンジを設定します。

コマンド 

[SENSe:]VOLTage[:DC]:RANGe[:UPPer] {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

[SENSe:]VOLTage[:DC]:RANGe[:UPPer]? [{MIN|MAX}]

パラメータ

設定値: 2、20、200 デフォルトは200

*RST?、AMEAS?、ACONF:VOLT?、ACONF:VOLT:ALLの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

VOLT:RANG?に対して、現在のレンジ設定を<NR1>形式で返します。

VOLT:RANG:AUTO

CHAN:VOLT:NSELで指定されたチャンネルの、電圧のレンジをオートに設定します。

コマンド 

[SENSe:]VOLTage[:DC]:RANGe:AUTO {ON|OFF|1|0}

[SENSe:]VOLTage[:DC]:RANGe:AUTO?

パラメータ

設定値: ON(1) オートレンジオン(デフォルト)
OFF(0) オートレンジオフ

*RST?、AMEAS?、ACONF:VOLT?、ACONF:VOLT:ALLの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

VOLT:RANG:AUTO?に対して、オートレンジの設定を<NR1>形式で返します。

VOLT:PROT

CHAN:VOLT:NSELで指定されたチャンネルの、電圧保護(OVP)を設定します。

コマンド 

[SENSe:]VOLTage[:DC]:PROTection[:UPPer] {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

[SENSe:]VOLTage[:DC]:PROTection[:UPPer]? [{MIN|MAX}]

パラメータ

設定値: -2〜200 デフォルトは200
単位: V

*RST、MEAS?、CONF:VOLT、CONF:VOLT:ALLの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

VOLT:PROT?に対して電圧保護(OVP)を<NR3>形式で返します。

VOLT:PROT:LOW

CHAN:VOLT:NSELで指定されたチャンネルの、電圧保護(UVP)を設定します。

コマンド 

[SENSe:]VOLTage[:DC]:PROTection:LOWer {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

[SENSe:]VOLTage[:DC]:PROTection:LOWer? [{MIN|MAX}]

パラメータ

設定値: -2〜200 デフォルトは-2
単位: V

*RST、MEAS?、CONF:VOLT、CONF:VOLT:ALLの送信時には 表3のように設定されます。

レスポンス

VOLT:PROT?に対して電圧保護(UVP)を<NR3>形式で返します。